蝦夷反乱の背景探る 石巻市博物館、来月1日から企画展第8弾
石巻市開成の市博物館は第8回企画展「牡鹿柵、桃生城と海道の蝦夷( えみし )の反乱-神亀元年から1300年、宝亀五年から1250年」を6月1日から同館で開く。7月21日まで。
東松島市赤井や仙台市で出土した土器や瓦、木簡など約160点を展示する。陸奥国府「多賀城」が今年で創建1300年を迎えることから、同時期の石巻地方の状況を紹介する。
「続日本紀」で、古代の石巻地方は蝦夷と境を接する境界に位置したことが記されている。律令(りつりょう)国家が蝦夷を掌握しようと城柵と呼ばれる軍事拠点を築き、蝦夷は対抗して石巻地方で724年と774年に反乱を起こした。この二つの蝦夷の反乱に焦点を当て、国家の政策と蝦夷の反乱の背景をひもとく。
6月2日には企画展を監修した東北学院大博物館学芸員の佐藤敏幸さんが724年の反乱についての講演を、午後1時半から同館で開く。
7月7日は東北学院大文学部歴史学科の永田英明教授による774年の反乱についての講演もある。
観覧は一般600円、高校生300円、小中学生200円。常設展も観覧可能。20人以上の団体は2割引き。連絡先は石巻市博物館0225(98)4831。
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