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ウニ、水揚げ始まる 質や甘み、良好 石巻・北上町など

ムラサキウニの殻から次々と身を取り出す遠藤俊彦さん=22日、石巻市北上町十三浜

 石巻市北上町十三浜など石巻地方の浜で、ウニ漁が始まっている。漁の解禁は天候や波、海の透明度といった状況を見て県漁協の各支所が決定。同浜では昨年より約1カ月早く、漁師らが思い思いのポイントで三陸の夏を代表する磯の味覚を探している。

 十三浜でワカメやコンブを養殖するマルナカ遠藤水産代表遠藤俊彦さん(50)と父俊郎さん(74)は、22日午前3時半すぎに大指漁港を出港。漁港近くの海面から箱めがねとカギが付いたさおを使いムラサキウニを約25キロ水揚げした。

 午前7時ごろには漁港近くの加工場に戻り、殻むき作業を開始。塩ウニにするため、手際よく身を取り出していった。

 十三浜で取れるウニは海藻が豊富な場所で育つため甘みがあり、色も良いのが特長。各浜から生食や加工品にして出荷されている。

 遠藤水産の塩ウニも今季分の予約を締め切るほど全国から注文が届く。遠藤さんは「夏前なので身入りはもう少し。それでも質はいい」と話す。

 漁は7月ごろまで続くという。遠藤さんは「温暖化や磯焼けなど海の環境は変化し続けるが、浜の良さが伝わるように、商品を求めてくれる人の思いに応えたい」と話している。

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