新復元船、雄姿現す 4分の1サイズ「サン・ファン号」完成 石巻
石巻市渡波の県慶長使節船ミュージアム「サン・ファン館」で5月31日、老朽化などで解体された復元船の後継となる4分の1サイズの復元船「サン・ファン・バウティスタ号」が完成した。秋ごろに公開される。
繊維強化プラスチック(FRP)製で、全長14.2メートル、幅3.0メートル、帆柱の高さ12.3メートル。4月に館内の広場に搬入後、柱や装飾の取り付け作業を続けていた。
外板に古い木材のような質感に見える加工を施し、柱などに漁業用ロープを張った。二つの旗を掲げ、支倉常長らを模した高さ約40センチの人形3体を設置。解体された復元船の船首にあった獅子頭、竜の像といった意匠を凝らした装飾もFRPで再現した。
2022年11月から休館している同館は展示棟などを改修し、今年秋の再オープンと船の公開を目指す。
高橋正法企画広報課長は「地域の歴史をより深く、多くの人に伝えられるよう準備を進める」と話した。
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