陸上競技場整備、試算72億円 手法見直し費用圧縮へ 石巻市
石巻市が市総合運動公園に整備を目指す陸上競技場について、市は調査設計費を含む事業費の試算を72億6000万円と示した。財政状況に見合わない規模だとして、整備手法を見直し、事業費圧縮を図る方針。7月を予定していた整備基本計画の策定は来年3月に先送りする。
5月31日に開かれた市議会の「市陸上競技場の整備を推進する議員連盟」役員会で報告した。市はこれまで、概算工事費を22億円と説明していた。今回の試算は市民や有識者でつくる懇談会が求めた機能を最大限に盛り込んだ上で、類似施設を参考に算出した。新たに地盤改良費や駐車場整備費などを含めた。
議員からは事業費の増大を懸念する声が上がった。市スポーツ振興課の担当者は「市の財政に見合っておらず、見直していく。機能を削らざるを得ない場合もあるかもしれないが、コンセプトを維持しながら検討していく」と話した。
市の素案では、9レーンのトラックや1000席程度のメインスタンドなどを整備する計画。早くて2029年度としていた利用開始予定は変更しない。
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