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街なかの魅力活かし回遊へ 石巻市中心市街地活性化協議会、第4期計画

石巻市中心市街地活性化協議会の総会であいさつする青木会長(奥左から2人目)

 石巻市中心市街地活性化協議会の総会が5月30日、同市中央2丁目の石巻商工会議所で開かれ、市が2025年3月の内閣府認定を目指す「第4期石巻市中心市街地活性化基本計画」(案)の概要を示した。計画は25~29年度の5カ年。目指す中心市街地の都市像として「街なかの魅力を活(い)かし、さまざまなチャレンジが生まれ、安心して楽しく回遊できるまち」を打ち出した。

 第3期計画(20~24年度)が本年度末で終了するため、引き続き切れ目なく中心市街地と周辺地域のにぎわいを創出し、魅力あふれるまちづくりを進めるのが狙い。

 第4期計画では、中心市街地の課題として(1)遊休不動産活用の停滞(2)川沿いエリアのにぎわいから中心市街地全体への回遊性が不足-などを挙げた。

 中心市街地活性化の方針では「経済活力の向上」を重点に据える。川沿いエリアだけでなく中心市街地全体への回遊性をつくるため、中心市街地内の新規出店数の増加目標を30店舗に設定した。

 定住人口の増加目標は、市全体で人口が減少しており、中心市街地でも難しいと判断し設けなかった。

 個別事業は、第3期計画で復興のハード整備が終了し、第4期計画ではソフト事業を中心に展開する。計画案ではマンガ、アートクリエイター支援・育成事業、文化通り再生事業(いずれも新規、調整中)など22事業が盛り込まれた。市は最終的に50程度の事業を見込んでいる。

 策定に当たっては、主体となる市の庁内機関「市まちづくり活性化推進会議」が検討を進める。各種手続きなどを経て、内閣府へ12月下旬に提出する。

 総会では本年度事業計画など3議案を原案通り承認した。協議会会長を務める青木八州石巻商議所会頭は「中心市街地で更地が増えており、歯止めがかかっていない。にぎわいを取り戻す実効性のある第4期計画の策定に結びつけていきたい」と話した。

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