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ビオラの音色、来場者を魅了 「ほやドル」萌江さん、達人紹介 石巻・キネマティカ

アットホームな雰囲気の中で演奏を披露する木下さん(左)ら

 音楽家などさまざまな分野の達人を紹介する「萌江ちゃんの この人、すご~い!」が2日、シアターキネマティカ(石巻市中央1丁目)内のカフェであった。ビオラ奏者の木下雄介さんらを迎え、約35人の来場者がビオラとピアノの奏でる音色を楽しんだ。

 一般社団法人ACT石巻が主催。同市出身のシンガー・ソングライターで「ほやドル」の萌江さんが進行役を務めた。木下さんは大阪フィルハーモニー交響楽団の元首席ビオラ奏者。この日はバッハ「無伴奏チェロ組曲第1番プレリュード」など、アンコールを含む8曲を披露した。

 ピアニストの稲垣満有子さんと、日本の四季を感じさせる「この道」「浜辺の歌」などを演奏。木下さんが8歳から25歳まで暮らした英国の曲も奏でた。

 ビオラの特徴について「音はバイオリンより低くチェロやコントラバスより高い中音域で、人が話す声に近い」と解説。演奏曲がどこの国の曲か当てるクイズもあり、萌江さんとの掛け合いを交えながら「森のくまさん」などを出題した。

 石巻市蛇田の無職佐藤葉子さん(69)は「演奏者と距離が近くアットホームな雰囲気で楽しかった。日本の歌は一つ一つの曲が物語のようだった」と語った。

 ACT石巻は3月に設立。「この人、すご~い!」の開催は2回目で、市民らが文化芸術に親しむ機会をつくろうと4月に続いて実施した。松浦敏枝理事(58)は「前回聴いてリピーターになってくれた人もいた。クラシックは難しいけど聴きたいと思う人もいると思う。資金や会場など調整しながら3回目の開催につなげたい」と話した。

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