ストレス対処法、学ぶ 石巻で保健推進員研修会
石巻市は5月30日、市保健推進員の全体研修会を同市開成のマルホンまきあーとテラス(市複合文化施設)で開いた。市内の推進員ら360人が参加し、ストレスへの対処法や聞き上手になるこつなどを学んだ。
一般社団法人認知行動療法研修開発センターの大野裕理事長が「認知行動療法って? 自分を知ろう! そしてストレス対処しよう!」をテーマに講話した。
ストレスが強い時の思考回路や言葉遣いの傾向を解説し「いつも」「どうせ」「やっぱり」などの言葉が心の中にあると説明。運動が心理的苦痛を緩和し、作り笑いでも笑顔でいると気分が変わると話した。
女川町で東日本大震災の復興まちづくりに関わった際は、人との関わりの大切さを感じたという。「東京で無力感を味わっていたが、皆さんと一緒に活動していると役に立てた気がした。人と人が支え合うことでみんなが元気になる体験をさせてもらった」と語った。
話を聞く注意点として、質問ばかりすると何を言っているか分からないというメッセージになることと、共感の気持ちは言い切るといった点を挙げた。「共感しても『でも』と返ってきたらもう一度相手の心に目を向けることが大切。気の利くことを言わなくても、相づちを打ち大変だったねと言うだけでもいい」と話した。
市の推進員は365人が活動。任期は2年間で、健康づくりのための普及啓発に取り組んでいる。
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