生カツオ、今季初水揚げ 石巻魚市場に活気 例年より1ヵ月遅れ、中小サイズ主体
夏漁の到来を告げる生鮮カツオが5日、石巻市の石巻魚市場に今季初めて水揚げされた。高水温の影響による漁場の変化でカツオの北上が遅れ、例年より約1カ月遅くなったが、夏の花形の登場に港は活気づいた。
北海道の巻き網運搬船「第36日東丸」(366トン)が午前8時ごろに入港。4日夕に茨城県沖で捕ったカツオやキハダマグロ、ビンチョウマグロなど約16トンを水揚げした。ベルトコンベヤーに移され、関係者が重さ別に仕分けした。
カツオは2キロ前後の「中小サイズ」が主体で、初入札では1キロ当たり460円から510円と例年並みの価格で取引された。
日東丸の丹波好勝船長(39)は「昨年の同時期と比べると群れが見られず、サイズも2・5~3キロはあった昨年より小さい。それでも色味が鮮やかで質はいい。これからの漁で良くなるのを楽しみにしたい」と期待した。
漁は8月上旬まで続く見通しで、県内のスーパーなどで販売されるという。
魚市場の佐々木茂樹社長は「この時期のカツオはさっぱりとした味が特徴。初夏ならではのものを楽しんでほしい」と話した。
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