石巻市、6月議会17議案発表 本庁舎改修調査委託料など 補正予算案は36億円
石巻市は6日、10日開会の市議会6月定例会に提出する17議案を発表した。36億9417万円を追加する2024年度一般会計補正予算案(累計749億1417万円)などを提出する。
補正予算では、環境配慮型改修(ZEB化)に対応した本庁舎改修に向けた可能性調査の業務委託料1290万円を計上。ZEB化は省エネ化や再生エネルギーなどを活用して、建物内で消費するエネルギーの収支ゼロを目指す。
定期接種となった新型コロナウイルスワクチン接種では、業務委託料などに3億4952万円を措置。3月に閉園した旧稲井幼稚園を稲井地区の放課後児童クラブとして活用するため、トイレなどの改修に3000万円を充てた。
条例議案は、学校給食費の徴収・管理業務を各学校から市に移行する条例の一部改正や、電気料金などの高騰に伴う北上地区のカントリーエレベーターの使用料を上げる条例の一部改正など4件。会期は26日までの17日間の予定。
陸上競技場整備 試算事業費72億円、市長「市にとって厳しい」
石巻市が整備を目指す陸上競技場の試算事業費72億6000万円が高額のため見直すとした方針について、斎藤正美市長は6日の定例記者会見で「今の計画は全ての希望を取り入れた競技場で、市にとって厳しい数字になっている。いかに変更していくのかが課題だ」と述べた。
事業規模については「一概にどれぐらいの規模が妥当かは答えるのが難しい。公認記録が取れることが一番で、競技場の役割を果たし市民が楽しめるスペースもあるといい」と語った。
市は今後、整備手法を見直し、事業費圧縮を図る方針。整備基本計画は来年3月に策定する予定。
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