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獅子振り体験、楽しい 女川小で特別講座 古里の文化に理解深める

太鼓の演奏や獅子振りを体験する児童

 女川町の女川小(児童210人)で、1~6年生が獅子振りを体験できる特別講座があった。約30人がクイズや体験を通して獅子振りに対する理解を深めた。

 町の放課後施設「女川向学館」の熊谷祐輔さん(25)、女川町竹浦獅子振り保存会の阿部貞さん(73)が講師を務め、女川小獅子振り隊の佐藤弥里(いより)さん(11)と鈴木碧虎(あおと)さん(11)=ともに6年生=が指導に当たった。

 子どもたちはクイズに挑戦しながら獅子振りの知識を深めていった。「獅子のモチーフの動物は何か」「なぜ頭をかむのか」などの質問に、子どもたちは元気に答えた。

 体験では、子どもたちが実際に太鼓をたたいたり、2、3人で1体の獅子を演じたりした。獅子振り隊の児童からこつを教わった。最後は太鼓と獅子を合わせて演じ、講座の成果を確かめた。

 2年生の阿部稟音(りんね)さん(7)は「昨年よりもうまくできて楽しかった。獅子振り隊に入ってみたいと思った」と話した。

 熊谷さんは「かっこいいと興味を持ってもらい、獅子振り隊の練習の見学に来てもらうきっかけにしたい」、阿部さんは「獅子振りはなくしてはならない文化。関わる人数を増やすことで、地域がにぎやかになるとうれしい」とそれぞれ語った。

 講座は「おながわ放課後楽校」の一環。獅子振りについては初めて開講した。

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