いしのまき圏域SDGsパートナー、登録数930件を突破 社会貢献意識高まる
石巻市は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の推進に賛同する企業などが「いしのまき圏域SDGsパートナー」として登録する制度を設け、SDGsの普及啓発に力を入れている。事務局の市は石巻、東松島、女川の3市町と連携するパートナーを募集しており、登録件数は県内外で930件を突破した。地球規模の課題への対応や社会貢献に対して企業の意識は高まっている。
石巻市は2020年7月、内閣府から「SDGs未来都市」に選定された。21年度に「いしのまきSDGsパートナー」制度を創設し、企業や団体などと一緒に普及啓発に取り組む。23年度からは圏域全体で推進しようと現制度に切り替えた。3市町と圏域パートナーが連携し、持続可能な地域社会の構築を目指す。
圏域パートナーの対象はSDGsの普及啓発やSDGsの達成に向けた取り組みを行っている、または意欲がある企業、団体、個人事業主。
石巻市は市のホームページ(HP)に登録企業などの一覧を掲載。市のHPとSDGsの取り組みを掲載している圏域パートナーのHPを相互にリンクしている。SDGsは30年をゴールに設定された世界共通の17の目標。あるパートナー企業では「食品ロス削減自主宣言」などを行っている。
市報でパートナー企業や団体の取り組みを写真付きで紹介。毎年1月には石巻圏域のパートナー企業などを対象にセミナーも開催し、事例発表を行っている。
パートナーの登録は累計で936件(13日時点)に上り、21年5月のスタートから右肩上がりに伸びている。パートナーの登録は企業のイメージアップにもつながる。
事務局の市SDGs移住定住推進課の担当者は「企業や団体、行政などが17の目標を意識し連携して取り組むことで未来を変えることができる」と話し、登録を呼びかけている。
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