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石巻市議会一般質問 半島沿岸部に災害時用衛星電話を 市、暫定再配備へ

 石巻市議会6月定例会は20日、本会議を開き、一般質問を始めた。市は昨年12月に行政区などから回収した災害時用の衛星電話について、半島沿岸部に暫定的に再配備する考えを示した。回収に対しては事前説明の不十分さや、代替設備がないことを疑問視する声が上がっていた。

 市は東日本大震災後の2011、12年度、市内の集会所や行政区長宅に計86台の衛星電話を配備。そのうち、孤立リスクの高い雄勝、北上、牡鹿の3地区が48台だった。住宅の高台移転が進んだことや機器の経年劣化もあり、昨年末までに各総合支所や支所の計18台に集約した。

 市は防災行政無線の整備計画策定に合わせ、新たな災害時の通信手段を検討する考え。東北電力女川原発(女川町、石巻市)の再稼働を控える中、斎藤正美市長は「代替手段の決定と整備には時間を要する。必要台数を精査して暫定的に再配備したい」と述べた。

 市は湊、中瀬の両地区を結ぶ自転車と歩行者専用の東中瀬橋の整備について、5月末時点の進捗(しんちょく)率を65%と説明した。26年度の完成を目指し、現在は橋脚の基礎工事などが進む。

 早川俊弘、阿部和芳、木村美輝、斎藤澄子、都甲マリ子の5氏が質問した。

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