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女川原発2号機 東北電、再稼働前に住民現地見学会 町議会特別委で方針示す

 女川町議会原発対策特別委員会が19日開かれ、9月ごろの女川原発2号機(女川町、石巻市)再稼働を予定する東北電力は、町内行政区ごとの現地見学会を再稼働前に実施する方針を示した。

 委員や女川原発の阿部正信所長ら約20人が出席した。委員は「原発の情報を住民に説明し、意見を聞く『こんにちは訪問』だけでは専門的な話を伝えきれない」と指摘。東北電の担当者は「再稼働までに現地を視察してもらいたいが、高齢で来られないことも考えられる。集会所で説明を行うなど、やり方にはこだわらず、選択肢を用意して対応したい」と説明した。

 7月に予定する燃料装荷を始めた段階で作業状況の週報を、9月を計画する原子炉起動後は日報を公表することも報告。13年ぶりの再稼働で機器に不具合が生じる可能性も想定し、トラブル発生時にも重要度に応じて適時公表していく考えを示した。

 阿部所長は「引き続き安全確保を大前提に一つ一つのプロセスに対応していく。住民に対しても丁寧な対応を心がけ、信頼関係を築き、理解を得ていきたい」と話した。

 東北電は今月、大規模な自然災害や航空機事故などを想定した「大規模損壊訓練」と、重大事故時に原子炉を冷やす作業手順などを確認する「シーケンス訓練」を実施する。

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