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ありがとう♪世界に届け 石巻地方の市民劇団、きょう旗揚げ公演 スペイン大使館で曲披露

スペイン大使館での公演に向けて練習に取り組む団員ら

 石巻地方の住民らでつくり、東日本大震災の記憶と世界中から寄せられた支援への感謝を伝える「劇団100通りのありがとう」が21日、東京のスペイン大使館で旗揚げ公演をする。慶長遣欧使節に関する講演会に出演し、感謝のメッセージを届ける。

 劇団は3月に結成。東松島市などで昨年上演された市民ミュージカル「心の復興 13回忌ミュージカル 100通りのありがとう」の実行委員会らが立ち上げた。石巻地方を中心に未就学児から80代までの約50人が所属する。

 講演会への出演は、ミュージカルを観賞した大使館関係者が慶長遣欧使節団をモチーフにした一場面に感銘を受けたことがきっかけ。団員10人が出演し、15分ほどの持ち時間で「ありがとう」を多言語で伝える楽曲などを披露する。

 公演の練習会が9日、市野蒜市民センターであり、出演者ら約30人が歌とせりふを稽古した。歌に込める思いを全体で確認し、せりふの抑揚や言い回しを調整した。

 仙台市の会社員新沼慎二さん(62)は「震災時に支援してくれた世界中に感謝を伝えるステージ。来場者に思いを伝えられたらうれしい」と話した。

 団長を務める東松島市新東名の菅原節郎さん(74)は「旗揚げ公演を全力で頑張りたい」と語った。

 劇団は団員を募集している。練習会は震災犠牲者の月命日である毎月11日前後の日曜日に開催する。連絡先は菅原さん090(5838)3074。

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