絵画グループ・まんぼう画会、最後の展覧会23日まで 50回の節目で区切り 石巻
石巻地方の絵画グループ「まんぼう画会」(会員16人)の第50回作品展が20日、石巻市駅前北通り2丁目のナリサワ・カルチャーギャラリーで始まった。会員の高齢化に伴い、半世紀続いた作品展は今回で最後となる。会員たちの思いのこもった展覧会が来場者の目を楽しませている。23日まで。
会員15人が水彩画や油絵、パステル画の計60点を出展。作品展に合わせた新作や思い入れの強い過去の作品などで、小品からF80号(縦112センチ、横145センチ)の大作までが並ぶ。会員の個性が表れたタッチで、花や人物、旅行先の風景などを描いている。前会長で2022年1月に亡くなった同市の画家東城照夫さんの作品1点も飾る。
来場した同市あけぼの3丁目の主婦飯坂洋子さんは「大作もあり、見応えがある。石巻ではなかなか見られない展覧会なので、最後になるのは寂しい」と話した。
まんぼう画会は1972年、美術教師らを中心に発足。石巻地方の画壇を長年引っ張ってきた。作品展は原則年1回開いてきたが、高齢化で展示作業の負担などが重くなり、50回目の節目で幕を閉じることにした。会員が集まって絵を描く月2回の例会は続ける。
会場では来場者への感謝を形にしようと、会員が手分けして描いた絵はがきを1日15人に抽選で贈る。
5代目会長を務める尾形たき子さん(81)は「名残惜しいけれど、節目で区切りをつけることにした。これまで見に来てくれた方々に感謝を伝える展覧会にしたい」と話した。
時間は午前10時半から午後5時(最終日は午後4時)まで。入場無料。
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