街も昇り竜のごとく! 市民有志があす「月の市」、初開催 須賀神社のシンボルに着目
東松島市矢本河戸の須賀神社を拠点に市中心街ににぎわいをつくろうと、市民グループが動き出した。神社のシンボルの昇り竜が注目を集め、参拝客が増えているのを追い風に、境内で23日、初めて「月の市」を開く。12月まで月1回開催し、神社の見どころを発信しながら幅広い世代が交流する場を創出する。
月の市は、市民や市出身者でつくる一般社団法人蒼(あお)いまちおこしカンパニーが主催する。初回は野菜や軽食の販売、金魚すくいやくじ引きなどの縁日、フリーマーケット、手芸体験など計約15ブースを設ける。午前10時~午後4時。
JR矢本駅近くにある須賀神社は、拝殿の柱にあしらわれた一対の木彫りの昇り竜がシンボル。樹齢約800年のケヤキの御神木の枝を材料にしたといわれ、細かな彫刻が目を引く。制作から約150年がたち劣化が進んだため昨秋、クラウドファンディングで修繕費用を募り、今年4月に修復を終えた。
今年の干支(えと)「辰(たつ)」にちなみ、昇り竜がテレビ番組や旅行情報サイトで紹介されたのを機に、県外からの参拝客が急増。神社は見どころを増やそうと、子授けの御利益があるという御神木にあやかって縁結びを祈願する竜のアート作品を制作中で、若い世代にアピールする。
神社に近い中心商店街は東日本大震災の津波で浸水被害を受け、閉店が相次ぐ。カンパニー代表理事で、神社総代長の桜井政文さん(74)は「神社は古くから生活に根差したコミュニティーの場。にぎわいを商店街にも波及させたい」と意気込む。
2回目は7月21日。「夜市マルシェ」も開き、アート作品をお披露目する。連絡先は桜井さん090(3512)3485。
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