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輝く未来へ進み続ける 石巻青年会議所創立60周年 きょう記念式典、祝賀会

木村亜梨沙理事長
石巻JCは20~40歳の青年経済人の新規会員を募集している。活動内容を紹介するホームページにアクセスできるQRコード
石巻青年会議所主催「社会の谷間写真展」の記事=1964年11月25日の河北新報
仙石線のサービス改善を訴える活動を伝える記事=1969年1月27日の河北新報
大学誘致活動を紹介する記事=1986年9月5日の河北新報
オオムラサキの人工飼育を伝える記事=1990年1月15日の河北新報
創立40周年記念式典を伝える記事=2004年6月22日の石巻かほく
ビジネス博の開催を知らせる記事=2005年10月2日の石巻かほく
地域の魅力再発見イベントを伝える記事=2009年11月27日の石巻かほく
震災復興の意識調査特集=2012年12月15日の石巻かほく

 一般社団法人石巻青年会議所(石巻JC)が創立60周年を迎えた。1964年6月23日、全国291番目の青年会議所として誕生。石巻市、東松島市、女川町のまちづくり、人材育成に関するイベントや提言活動を積極的に展開してきた。東日本大震災の復旧・復興活動を経て、人口減少・少子高齢化といった社会課題などに取り組む。

 本年のスローガンは「Just keep going! 輝く未来へ」。在籍する約50人の会員は、明るい石巻地方の将来に向けて突き進む。

 石巻青年会議所創立60周年記念式典は22日、石巻市千石町の石巻グランドホテルで行われ、会員やOB・OG、関係者が節目を祝う。

 開始は午後4時半、四野見達也副理事長が開式を宣言。国際青年会議所(JCI)クリード、JCIミッション・ビジョン、JC綱領、東北JC宣言などを唱和し、青年会議所の使命、役割などを確認する。

 木村亜梨沙理事長のあいさつに続き、斎藤正美石巻市長、渥美巌東松島市長、須田善明女川町長、日本青年会議所東北地区協議会の菅原啓太会長(仙台青年会議所)らが祝辞を述べる。創立から60年の歩みを振り返る動画を上映する。

 設立時に支援を受けた仙台青年会議所、姉妹JCのひたちなか青年会議所(茨城県)、友好JCの桐生青年会議所(群馬県)の代表者に感謝状を贈る。歴代理事長を紹介する。

 午後6時半からは記念祝賀会がある。寺崎はねこ踊り保存会がオープニングを彩り、松本俊彦OB会長の発声で乾杯。渡波獅子風流保存千寿会のパフォーマンスが会を盛り上げる。

木村亜梨沙理事長あいさつ

<支えに感謝、活動展開>

 私たち一般社団法人石巻青年会議所が創立60周年を迎えることができますこと、会員一同、心より感謝を申し上げます。

 創立以来、行政をはじめ、関係諸団体の皆さま、そして、高い志の下、日頃から私たちの活動・運動を支えてくださっております、先輩諸兄姉に重ねて感謝を申し上げます。

 石巻青年会議所は現在52名のメンバーで活動しており、4月に開催した「TSUNAGARU FESTA 2024」や、5月に開催された「サン・ファン祭り」では、1万人を超える市民の皆さまに御来場をいただきました。

 これからも、地域の皆さまから支持される団体として、活動を続けられるよう、メンバー一丸となって運動を展開して参ります。

理事長OBあいさつ

 JCの会員は40歳まで。OB・OGたちは石巻地方の将来を思い、若いエネルギーを持ち寄り、仲間たちと自らを高め合ってきた。役員は任期1年という限られた時間で、地域のリーダーとしてまちづくりを牽引(けんいん)してきた。理事長経験者3人のお祝いコメントを紹介する。

■第12代理事長 
 宮城ヤンマー取締役相談役・浅野亨さん(82)

 われわれの想定以上に時代の大きな変化は迫ってきます。 
 地方の小さな町は、その機能を発揮できなくなり、合併・吸収によって消滅する危険があります。 
 「自分の所はまだまだ」などと、何も考えないで、静かに毎日を送っていたとしたら…。 
 市民一人一人、JCメンバー一人一人が、本気になって将来を考え、行動する。活力ある街づくりを「今年はやるぞ」ではなく、日常的に当たり前に活動するように、意識を盛り上げていく必要があります。 
 常に、当たり前に市民一人一人がこれからの街づくりに参加し、知恵を出し合って、手をつないで、行動するのが大事なことであり、石巻らしい街づくりを可能にするのです。 
 市民全員で力を合わせて石巻を盛り上げてください。よろしくお願いします。

■第33代理事長 
 松弘堂代表取締役・松本俊彦さん(60)

 父が活動していたJCに入会したのは私が27歳の時で、仙台から帰石と同時に入会しました。入会後数年後に「川開き祭りお祭り広場の事業責任者」をし、駅前大通りを歩行者天国にして大きなイベントをした思い出があります。当時「できない」と思っていたことを、メンバーの皆さまに協力いただきながら、諦めずに突き進むことの大切さを勉強することができました。 
 32歳で理事長に就任し、さらにいろいろなリーダーシップの勉強をさせていただきました。JCは「学び」と「感謝」の場であり、その体験があったからこそ今の自分があると思っております。 
 現役メンバーの皆さまには、楽しいことばかりではなく、むしろ大変なことの方が多いと思いますが、諦めずチャレンジし、行動し、体験することが将来大きく役に立つので、活発に活動することを祈っております。

■第50代理事長 
 山下住建代表取締役・山下英朗さん(47)

 本日は石巻青年会議所創立60周年を迎えるにあたり、心からお祝い申し上げます。震災後3年目に理事長を務めた時のことを思い出します。われわれの住む地域はまだ深い傷を抱えており、復興への道のりは険しいものでした。しかし、多くの方々に支えられ、共に困難を乗り越えた日々は今でも心に深く刻まれています。石巻地域の復興と発展に向けて、皆さまの協力と情熱がいかに重要であったかを痛感しています。 
 これまでの歩みを振り返りつつ、現役会員の皆さまには、これからも石巻地域の未来を切り開く力となっていただきたいと心から願っています。皆さまの情熱と行動が、次世代への希望を育む原動力となることでしょう。共に進み続けることが、地域のさらなる発展と繁栄をもたらすと信じています。 
 創立60周年、本当におめでとうございます。これからも共に頑張りましょう。

<歴代理事長>
初  代 鈴木源寿   第 2代 沢口安右衛門  第 3代 青木和夫
第 4代 青山清喜   第 5代 平井孝次郎   第 6代 松本良昭
第 7代 阿部一喜代  第 8代 青山幸一    第 9代 伊藤商
第10代 目黒祐司   第11代 今野勝之    第12代 浅野亨
第13代 阿部進    第14代 小野寺勝利   第15代 佐藤三弘
第16代 新木杲    第17代 木村繁     第18代 桜井武寛
第19代 林久善    第20代 小笠原秀一   第21代 鈴木康雄
第22代 菅原康平   第23代 青木利光    第24代 立花善夫
第25代 阿部博昭   第26代 和賀井啓之   第27代 沼倉勝美
第28代 後藤宗徳   第29代 大森信治郎   第30代 三浦幸一
第31代 太田忠雄   第32代 岡部栄穂    第33代 松本俊彦
第34代 三浦英明   第35代 大河原惇    第36代 鶴岡昭雄
第37代 松本鉄幹   第38代 伊藤秀樹    第39代 中川尚仙
第40代 清水保臣   第41代 後藤春彦    第42代 遠藤寿博
第43代 相沢健一   第44代 長峰賢司    第45代 松永有一
第46代 千葉郁雄   第47代 窪木好文    第48代 大丸英則
第49代 高橋政則   第50代 山下英朗    第51代 佐藤俊之
第52代 佐藤大介   第53代 宇都宮光博   第54代 谷川海明
第55代 斎藤光智   第56代 立花善孝    第57代 沼倉勝哉
第58代 木村英勝   第59代 後藤峻     第60代 木村亜梨沙

これまでの歩み

<1900年代>
64 石巻青年会議所創立
67 市長への公開質問実施。石巻モーターショー
68 石巻駅舎統合運動
69 石巻市民意識調査
71 環境問題懇談会
72 石巻青年会議所新聞創刊号全戸配布
73 川開き祭り「全市みこし大行進」参加
74 創立10周年記念事業「親と子のびっくり広場」
75 ひたちなかJCと姉妹JC調印
78 牧山市民の森の活用提言
79 石巻の都市診断実施。1万人の大絵画展
80 JC大運動会。石巻の将来考えるパネル討論会。仙石線複線化の署名運動
81 ちびっこサマーキャンプ
82 社団法人格取得。航空自衛隊松島基地民間共有化実現運動
84 第1回ふるさとスクール(田代島)
85 第1回石巻青年の翼サイパン主催
86 川開き祭り陸上パレード参加。大漁唄込み全国大会
87 大学誘致に関するアンケート
88 千石船復元模型作成、市に寄贈
90 牧山・オオムラサキの里づくり。石巻圏市民意識調査。日本JC褒章受賞(ふるさとラリー)
91 海都ロマン91インフォーラム
92 北北上運河ライトアップ
93 市民創作劇「夢回帰船」を企画、開催
94 サン・ファン・バウティスタ復元船完成の記念事業の企画・運営。元気っ子アカデミー計画「ありんこ探検隊」開催。創立30周年記念式典開催
95 石巻圏まちづくりデザイン会議の企画、運営。日本JC褒章準グランプリ受賞
96 映画「明日を変えたい」製作
98 石巻圏の研究「2010年の石巻圏」提言書

<2000年代>
00 「ちょっと素敵(すてき)な日曜日」の開催
01 にぎわいストリートフェスタ
02 いしのまき癒やし系会議
03 まちづくり戦略会議
05 新・石巻市政公開討論会。石巻ビジネス博覧会MAXPO2005
07 石巻大運動会
09 誇りある地域創造プロジェクト「みんなで探そう!地域のいいところコンテスト」
10 JCサマースクール2010~石巻再発見の旅~開催
11 東日本大震災復旧支援活動
12 住民意識調査実施
13 石巻市市政公開討論会
14 創立50周年の記念式典。一般社団法人格取得
15 青年会議所宮城ブロック大会
16 たからいち単独開催
17 串-1グランプリ
18 髪飾り作り体験会
19 55周年記念講演会
20 おうちで川開きプロジェクト
21 ちびっ子ユーチューバーが行く!謎解きたから探しツアー
22 石巻川開き祭り 脱出ゲーム
23 JCIいしのまきスポーツフェス初開催
24 女性初の木村亜梨沙理事長。創立60周年記念式典

委員会活動

 石巻青年会議所は2024年度、四つの委員会で例会や事業を計画・運営し活動している。

【総務】
 会議体である石巻青年会議所を支える委員会として、毎月の例会におけるセレモニーの運営や理事会の準備・運営を行っている。また、1、8月の総会、新入会員セミナー、12月例会と卒業式を担当している。担当だった5月例会(石巻市かわまち交流センター)では、石巻の防犯に関する現状や有事における対処方法を学ぶプログラムを企画。県共同参画社会推進課の担当者から防犯意識を向上させ、有事に対処できる行動力を身に付ける機会となった。

【祭り】
 8月の石巻川開き祭りで石巻青年会議所が石巻市立町大通りで開催している名物企画「縄張神社奉納大縄引き大会」を担当している。今年も開催予定なので多くの人の参加、応援をお願いしたい。また、5月のサン・ファン祭り実行委員会に参加した。祭りは市民ら約1万2000人が来場し、盛況のうちに終えることができた。担当事業としては、このほか月ごとの例会を2回、毎月発行する情報紙の作成を担当している。

【まちづくり】
 4月に石巻市の南浜津波復興祈念公園4丁目広場で行われた60周年記念イベント「TSUNAGARU FESTA 2024」を担当した。地元団体のステージイベントや地域ならではの飲食ブース、航空自衛隊松島基地の展示スペースなどを通じ、活動圏域である石巻市、東松島市、女川町のさまざまな魅力を伝えることができた。ほかにも9月に青少年へ向けた事業の構築、担当例会の開催、SNS(交流サイト)の更新も担当している。

【会員開発】
 新入会員候補者に対し「青年会議所とはどういった団体か」「どんな活動をしているか」などの情報を伝え、会員拡大を図っている。入会初年度のメンバーが所属し、熱心に事業に取り組んでいる。本年は公開委員会として石巻市内で開いたボーリング大会などを通じて会員交流を行った。担当事業として、新入会員セミナーを担当したほか、月ごとの例会を2回担当、そして新入会員が中心となって計画するクリスマス会も担当する。

関連リンク

石巻かほく メディア猫の目

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