石巻市議会一般質問 北鰐山墓地跡、避難可能な広場整備へ 市が活用方針示す
石巻市議会6月定例会は21日、本会議を開き一般質問を続けた。
市は同市羽黒町2丁目の北鰐山墓地の移転跡地の一部を広場として整備し、災害時の避難場所としても活用できるようにする方針を示した。庁内組織の市有地有効活用検討委員会が活用案として方向付けた。
跡地は市総合体育館近くで、広さは1万9731平方メートル。そのうち平たんな2100平方メートルの土地の樹木を伐採して整地し、広場として整備したい考え。市道を挟んで隣接する跡地には市総合体育館の駐車場を拡充する方針。
跡地は市中心部では少ない高台にあり、津波発生時の避難場所としての利用も想定される。
北鰐山墓地は周辺の宅地化に伴い、1972~2019年度に移転事業を実施。跡地全体の活用策を検討委が協議している。市総務部は「活用可能な財源を見極めながら、総合計画実施計画に位置付けられるよう進めていく」と述べた。
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市が整備を目指す陸上競技場の概算事業費が72億6000万円と高額になったことに関し、斎藤正美市長は「外部有識者を含めた懇談会で多くの提案を頂き、最大の機能を盛り込んだ場合の算出」と説明。「第3種公認で市民が憩える競技場を目指し、施設規模や内容の縮小についてしっかりと精査していきたい」と述べた。
市は三陸沿岸道桃生豊里インターチェンジ(IC)周辺に造成を目指す産業団地に関して、桃生地区への立地意向を探ろうと企業など7者に情報提供などをしたものの、進出希望企業が見つかっていないことを報告した。
市産業部は「立地企業が未決定の段階では団地形成が困難だと判断し、立地意向のある企業の発掘を最優先している。引き続き積極的な企業訪問などを続け、桃生地区への企業立地を目指す」と話した。
星雅俊、我妻久美子、千葉正幸、山口荘一郎、楯石光弘の5氏が登壇した。
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