女川原発・非常用設備の計画外作動 原因と再発防止策を発表 東北電
東北電力は21日、女川原発2号機(女川町、石巻市)で12日に、重大事故時に原子炉建屋内の放射性物質を除去する設備「非常用ガス処理系」が計画外に作動したトラブルの原因を発表した。
東北電によると、原子炉建屋の空調設備の隔離弁を点検中、弁の全開状態を検知するスイッチが作動せず、空調が自動停止し、非常用ガス処理系が作動した。点検のため手動で弁を全開にしてから空調を再起動した際、風圧の影響で弁がわずかに動き、スイッチと接触する部材が正しい位置からずれたためだという。
これまでも同じ手順で点検をしてきたが、同様のトラブルが起きたことはなかったという。再発防止策として、今後は作業前に非常用ガス処理系を起動させる信号を止める処置を施す。
東北電の担当者は「計画外作動ではあるが、非常用ガス処理系は設計通りに作動したもので、安全性に影響を及ぼすものではない。作業手順にも問題はなかった」と説明した。
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