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フレッシュマン奮闘 > 石巻市市民課・阿部真花さん(19)

笑顔で市民課窓口に立つ阿部さん

<魅力ある仕事で成長>

 石巻市民と直接関わる機会が多い市役所の市民課で、マイナンバーカードや在留カードの手続き業務を担当する阿部真花(まなか)さん。書類確認などがメインだが、先輩職員を手本に窓口対応も学ぶ日々だ。

 生まれ育った石巻市のイメージキャラクター「いしぴょん」が好きで、ずっと石巻にいたいとの思いが強かった。石巻高を卒業して4月に入庁した。

 市職員を志したきっかけは、高校1年の時に起きた地震だった。大きな揺れの後、東日本大震災でも避難した小学校へ向かったが避難所は開設されておらず、自分が職員だったら避難者を受け入れられたのではないかと思った。後に開設対象のケースではなかったと判明したが、災害時の住民避難について考えるようになった。

 入庁から3カ月。個人情報が含まれた書類を扱う業務は、記載事項の見落としや印刷ミスがないよう一つ一つの手順を大事にしている。入庁直後は公印を逆さまに押してしまったこともあったが、先輩が気付いてくれた。「先輩方は優しく、安心して働ける環境」と感謝する。

 職員としてスタートした4月1日、緊張していたが、窓口で来庁者から「頑張って」と優しく声を掛けてもらった。市民との関わりが魅力の仕事を通じ、職員としての自覚も芽生えてきたと感じる。「知識を身に付けてしっかり対応できるようにし、社会人としても成長していきたい」と張り切る。

  ◇

 夢や希望、不安を胸にこの春、新たな一歩を踏み出した石巻地方の若者たち。辞令交付などから約2カ月が過ぎ、奮闘の日々が続く。教育や経済、医療、行政などの現場に立ち、地域の将来を担う新社会人-フレッシュマン-を紹介する。(随時掲載)

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