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新紙幣あす発行 いつ入手? 石巻地方の金融機関、店によっては4日以降

新紙幣のデザイン(国立印刷局ホームページより)
新紙幣のデザイン(国立印刷局ホームページより)

 新しい紙幣が3日、発行される。20年ぶりに肖像画が刷新され、デザインが大きく変わる。いち早く手に入れたい人もいるかもしれないが、石巻地方の金融機関では、3日の開店と同時に行っても受け取れないようだ。いつから入手できるのか。主な金融機関に聞いた。

 肖像画は1万円札が実業家の渋沢栄一、5000円札が教育者の津田梅子、1000円札が細菌学者の北里柴三郎に代わる。大きさは各紙幣とも変わらない。日銀仙台支店や各金融機関によると、金融機関が新紙幣を受け取るのは早くても3日朝以降。その後各店に配送され、準備が整い次第、取り扱いを始める。店舗によっては4日以降となる。

 石巻信用金庫は3日に準備ができ次第、窓口で扱う。石巻商工信用組合は4日、窓口で取り扱いを始める。時間は店舗によって異なる。

 いずれも預金を引き出す際に「新紙幣で」と伝えれば、在庫があれば対応する。旧紙幣との交換の場合は、規定の枚数以上は両替手数料が必要になる。

 七十七銀行の石巻地方の支店は4日午後から扱う。開始時間は支店ごとに異なる。新紙幣を希望する場合は、預金を払い戻す際も当面、両替と同様に21枚以上は手数料がかかる。

 ゆうちょ銀行は交換、両替は受け付けない。5日以降、窓口やATMで引き出した際に新紙幣が混ざる可能性があるという。

 各金融機関ともに当面の取扱枚数には限りがある。各担当者は「どれだけ届くか見えない」「大量の要望には応えられない」と口をそろえる。

 3日以降も現行紙幣は使える。日銀発行局の報告によると、前回2004年に新紙幣が発行された際の新券切り替え率は、発行1カ月後で12.7%、3カ月後で29.0%、1年後で62.5%と、切り替えが進むには一定の時間がかかるとみられる。

 「現行の紙幣が使えなくなる」と偽り、だまし取ろうとする詐欺の発生も懸念され、各金融機関が注意を呼びかけている。

新しい日本銀行券特設サイト - 国立印刷局

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