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石巻広域クリーンセンター建て替えへ 行政事務組合・検討委員会を設置、初会合

検討委の初会合であいさつする依田委員長(奥中央)

 老朽化が進むごみ焼却施設「石巻広域クリーンセンター」(石巻市重吉町)の建て替えに向け、運営する石巻地区広域行政事務組合は1日、整備に関する基本構想、計画を審議する検討委員会を設置した。施設の機能や能力、建設地の条件などを議論する。

 検討委員会は学識経験者や環境分野の有識者、石巻、東松島、女川3市町、商工団体の関係者ら計13人で構成。施設整備の基本方針や処理能力、整備用地の条件、環境保全基準などをまとめる基本構想と基本計画について話し合う。

 初会合が同組合であり、理事長を務める斎藤正美石巻市長が委員に委嘱状を手渡した。斎藤理事長は「適正かつ安定したごみ処理を実現し快適な生活環境を持続するため、循環型社会にふさわしい施設整備を進める。検討に尽力していただきたい」と述べた。

 会合では、組合側から検討委の開催スケジュールや審議事項、ごみ処理の現状と課題について説明があった。委員長に就いた依田清胤石巻専修大理工学部教授は「ごみ処理において循環型という考えは重要。忌憚(きたん)のない意見を頂き、処理システムを良い方向に進めたい」とあいさつした。

 クリーンセンターは2003年2月に本格稼働し、20年以上が経過。東日本大震災の被害や災害ごみの受け入れ処理もあり、施設の老朽化が進んでいる。

 検討委は来年度までに計11回の会議を開く。基本構想と基本計画はそれぞれパブリックコメント(意見公募)を実施する方針。計画策定は来年度を目指す。

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