石巻・丸本組、仙台にチャレンジショップ 空き家を改修 期間限定で飲食店オープン
石巻市の建設業丸本組は3日、仙台市青葉区の晩翠通沿いにある自社所有の空き家を改修し、飲食店が期間限定で出店するチャレンジショップ「【空】~sora~晩翠通」をオープンさせた。第1弾の利用者は「仙臺(せんだい)だんご いち福」(仙台市若林区)で、8月31日まで団子やかき氷などを販売する。
空き家は築75年が過ぎた木造2階で、丸本組の仙台支店が入るビルに隣接。2020年に買い取り、書類倉庫として使っていた。
出店スペースは空き家の1階部分で面積は約61平方メートル。IH調理器とシンク、冷凍・冷蔵庫、作業台があり簡単な調理はできる。ただ、テイクアウト商品のみ販売する。天気の良い日は隣の公園で食べることができる。
賃料は月額15万円。光熱費や出店者交代時の清掃費は丸本組が負担する。公式サイトに申し込みフォームを設け、県内外から出店者を募集する。利用期間は希望に応じて個別に決めるという。
全国で空き家が増え、飲食業界は原材料高騰など厳しい経営環境に直面している。空き家と公園を生かした空間で、新商品や新事業を数カ月単位でチャレンジでき、社会課題の解決につなげられるというのがコンセプトになっている。
チャレンジショップ開設のプロジェクトリーダーを務める丸本組の山本翔太郎さん(34)は「空き家問題の解決とともに、地域の人たちが集い、にぎわう空間をつくりたい」と語った。
いち福の出店時間は午前10時~午後3時で、売り切れ次第終了する。公園でも食べやすく、既存店舗では販売していない新商品を提供する。休業日はホームページで知らせる。
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