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個人の防災計画、作成 石巻・大谷地小で出前講座 北上川下流河川事務所

ハザードマップで避難場所を確認する児童と保護者
児童に北上川の特徴を説明する北上川下流河川事務所の所員

 身の回りで起きる災害や避難行動について考えようと、石巻市大谷地小(児童109人)は5日、国土交通省北上川下流河川事務所による出前講座を開いた。授業参観日に合わせて実施し、5・6年生と保護者が参加。北上川の氾濫への備えや、個人の防災計画「マイ・タイムライン」の作り方などを学んだ。

 同事務所の所員4人が講師として招かれ、約70人に国交省の仕事や北上川の特徴を説明した。児童はグループに分かれ、学区周辺の洪水ハザードマップを使って付近の最大浸水深や避難所を確認した。

 大友寿夫建設専門官は「日ごろから自宅でもハザードマップを確認するきっかけにして下さい」と呼びかけた。

 国交省が小中学生向けに作成したマイ・タイムラインの検討用紙を使い、児童らはグループごとに作成に取り組んだ。3~5日前の時点で台風が発生した想定で、川の水が氾濫するまでの備えや避難などの行動を親子で考えた。

 事前に用意された「川の水位を調べはじめる」「安全な所へ移動させる」といった選択肢に加え「トイレしておく」「ペットを連れて行く準備をする」などオリジナルの行動を専用の付箋に書いて用紙に貼り付け、グループ独自のマイ・タイムラインを作成した。

 5年生の鈴木昊真(こうま)さん(10)は「災害はいきなり発生するのではなく、少し時間がかかって起こることが分かった。その間にみんなで安全な所に避難できるようにしたい」と話した。

 同事務所は昨年度から、マイ・タイムラインや避難に関する小学校高学年向けの出前講座を実施している。

防災 マイ・タイムライン - 国土交通省

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