猛暑時避難施設を指定 庁舎や公民館など16ヵ所、きょうから活用 石巻市
石巻市の斎藤正美市長は8日の定例記者会見で、熱中症特別警戒アラートが発表された際の避難施設となる「クーリングシェルター」に市内16の公共施設を指定すると発表した。期間は9日から10月23日まで。猛暑時に涼める場所として市民に利用してもらう。
対象施設は市役所本庁舎と各総合支所、一部公民館、市ささえあいセンター、マルホンまきあーとテラス(市複合文化施設)など。ロビーやホール、会議室などを活用し、計465人の受け入れが可能。開放日時は各施設の開庁時間により異なる。民間施設についても、申し出があった事業者と協議を進めている。
市は指定について、市報や施設に掲示するポスターなどで周知していく考え。斎藤市長は「猛暑時はアラートの発表に関わらず各施設を開放している。気軽に利用してほしい」と話した。
クーリングシェルターは冷房を備えた施設で、4月に施行された改正気候変動適応法に基づき市町村が任意に指定する。
石巻では昨年、最高気温30度以上の真夏日が年間47日となり、仙台管区気象台が統計を取る1887年以来の年間最多日数を50年ぶりに更新。それまでの21日を大きく上回った。
会見では、原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分地選定に向けた文献調査について、東北電力女川原発(女川町、石巻市)の立地自治体として、斎藤市長は「受け入れは一切考えていない」と述べた。九州電力玄海原発が立地する佐賀県玄海町は5月に受け入れを表明し、6月に調査が始まった。
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