全国高校野球宮城大会 日本ウェルネス宮城、大勝発進
第106回全国高校野球選手権宮城大会は10日、石巻市民、仙台市民の両球場で1回戦7試合があった。石巻勢は日本ウェルネス宮城が仙台市民球場で富谷と対戦し、11-1で快勝した。
石巻勢で初戦を突破したのは石巻工、石巻西、石巻、日本ウェルネス宮城の4校。2回戦は仙台市民球場で、13日午後2時から石巻と仙台城南、14日午前9時から石巻工と東北、午後2時から石巻西と仙台東が対戦する。石巻市民球場では14日午前9時から、日本ウェルネス宮城が小牛田農林と顔を合わせる。
◇
ウェルネス、終盤猛攻
■1回戦(仙台市民球場)
日本ウェルネス宮城 100000028-11
富 谷 000100000- 1
(日)新沼櫂我-新沼櫂里
(富)大杉、市村-小山
▽三塁打=大森、熱海(日)▽二塁打=新沼櫂里(日)
【評】ウェルネスは最終回に打者12人を送るなど終盤の猛攻で大勝した。初回は2死満塁で外塚が四球を選び先制。同点にされた後の八回、2死三塁から会津の中前適時打で勝ち越した。先発の新沼櫂我は11三振を奪う完投で、五回以降は出塁を許さなかった。
<流れ引き寄せる>
八回、流れを引き寄せる適時打を放った日本ウェルネス宮城の会津。2球目の変化球を中前に運んだ。「打ちづらい球で緊張したが、勝ち越し点が入った瞬間ほっとした」と振り返る。夏から主将を務め「仲間に打つ背中を見せ、1勝ずつ積み重ねたい」と意気込んだ。
先発の新沼櫂我は被安打3、失点1、2桁奪三振の快投。変化球中心だった投球に直球を織り交ぜたり、投げ込みと遠投で肩から下半身にかけての使い方を滑らかにしたりと調整してきた。「立ち上がりが悪く、三振は取り切れていない」と厳しく反省しつつ、昨年夏にたたき出した最速149キロの速球を武器にチームを引っ張る。
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