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女川原発、再稼働情報など住民に直接説明 「こんにちは訪問」始まる

住民に女川原発の安全対策工事の概要などについて説明する職員ら

 東北電力女川原発(女川町、石巻市)は8日、原発に関する情報を住民に直接提供する「こんにちは訪問」を始めた。8月9日まで女川町と石巻市の一部計約3700戸を回る。

 初日は所員2人が女川町桜ケ丘地区の商店経営佐藤広樹さん(43)宅を訪問。2号機の安全対策工事が5月に完了したことへの感謝を述べ、工事の概要や再稼働に向けた今後のスケジュールが書かれた資料や、質問事項が記入できるはがきなどを手渡した。

 2号機の使用済み核燃料乾式貯蔵施設についてのリーフレットも配布。新設の背景として原子炉建屋内の燃料プールが4年程度で容量を超えてしまうことや、冷却した燃料を金属製容器に移して空気の自然対流で冷却する仕組みを解説した。

 佐藤さんは「町民の立場としては、安心安全に稼働してもらうのが大前提であり望みだ。何かあった際には隠さず事実を伝え、どう取り組むのかを丁寧に説明してほしい」と話した。

 女川原発地域総合事務所の長谷川浩所長代理は「再稼働は地域の皆さまの理解が何よりも大切。今後も直接対話を心がけて活動していく」と述べた。

 こんにちは訪問は1994年に始まり、46回目。夏と冬の年2回実施している。2号機は9月に再稼働し、10月に営業運転を再開する予定。

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