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色彩模様いしのまき <緑> 月観の松(東松島市大曲)

田園地帯に立つクロマツ。枝は幹を隠すほど伸び、地面近くまで広がる

<県内最大級、田園で存在感>

 東松島市大曲の市道を進むと、田園の中に巨大なクロマツの木が現れる。青々とした葉を付けた枝は傘のように広がり、地面に付きそうなほど長い。

 樹齢約1000年とも言われる県内最大級の巨木。樹高16メートル、幹回り4.2メートル、枝張りは東西25メートル、南北20メートルに及ぶ。旧矢本町時代の1973年に町指定文化財、2010年には県指定文化財の天然記念物となった。平安時代の商人が周辺で月を観賞したとの言い伝えもある。

 マツは市木でもあり、月観の松は、東日本大震災で失われた野蒜地区の「余景(よげ)の松原」などと共に親しまれてきた。震災後、沿岸部に植えられたマツが成長する一方、負けずに変わらぬ存在感を放っている。

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