「水の惑星」鮮明に 石巻出身の写真家・高砂淳二さん、仙台で写真展 30日まで
地球をフィールドに撮影活動する石巻市出身の自然写真家高砂淳二さん(62)=東京都=の写真展「PLANET OF WATER(水の惑星)」が仙台市青葉区の藤崎本館7階催事場で開かれている。来場者は「水の惑星」と呼ばれる地球上の生き物や大自然を捉えた写真に見入っている。
仙台での本格的な写真展は初めて。英ロンドン自然史博物館が主催し、自然写真の世界最高峰とされる「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」の自然芸術部門で2022年、日本人初の最優秀賞に輝いた「ヘブンリー フラミンゴズ」(南米ボリビア・ウユニ塩湖で撮影)をはじめ93点を展示している。
会場には幅広い年代の市民が詰めかける。水が雨や雲、氷、雷、海、そして虹と姿を変えながら地球を巡り、生き物を生かしていることを写真から感じ取っていた。
13、14の両日はスライドを使ったトークがあり、撮影時のエピソード、鯨やアザラシといった生き物たちとの触れ合いを紹介した。地球の温暖化やプラスチックごみによる海洋生物への被害の深刻さを指摘した。
仙台市の公務員東郷芙美さん(38)は「写真の青色の美しさが印象的だった。生き物の表情も生命力にあふれていた。地球を巡る水の恩恵を知った」と話した。
高砂さんは「水でつながっている地球の環境や生き物について考える機会になれば」と願った。
20、21の両日(各日午前11時、午後2時半)はギャラリートークがある。参加には入場券が必要。事前申し込み不要。
会期は30日まで。午前10時~午後7時(金・土曜は午後7時半まで、最終日は午後5時まで)。入場料は一般800円、大学・高校生600円。中学生以下は無料。連絡先は022(261)5111。
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