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みこし渡御5年ぶり 八雲神社例祭、内囃子踊りで盛り上げ 石巻・長面

 石巻市長面の北野神社末社・八雲神社で14日、例祭があった。古里を離れて過ごす氏子らが5年ぶりにみこし渡御を行い、活気づいた。

 長面地区は東日本大震災後、災害危険区域に指定され、居住できなくなった。住民の多くは内陸部にある二子団地に集団移転。毎年この時期になると、例祭のため長面に戻ってくる。

 震災前、毎年行われていたみこし渡御は、2019年に一度復活したが、新型コロナ禍や担い手不足で再び中止を余儀なくされた。14日は元住民約50人が集まり、笛や太鼓のはやしに続いて、みこしが神社周辺を練り歩いた。女性らによる内囃子(うちばやし)踊りも披露され、例祭を盛り上げた。

 高橋範英宮司(73)は「昔は稚児行列もあり、150人ほどがにぎやかに練り歩いていた」と懐かしみ、「きょうは多くの人が集まってくれた。元住民が集う場として、例祭を若い世代に引き継いでいきたい」と話していた。

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