特集・都市対抗野球 日本製紙石巻、本大会出場 > 「全員野球」 監督、主将インタビュー
4年ぶりに都市対抗野球本大会に挑む日本製紙石巻。7シーズンぶりに再就任した伊藤大造監督と補強選手を含む選手29人、スタッフは挑戦者として、2013年大会以来の初戦突破と8強入りに照準を合わせ、その先に優勝を見据える。
チームは「全員野球」を体現してきた。2次予選東北大会の第2代表決定戦でも、チームでつないだ好機を着実にものにし、7投手の継投で激戦を制した。
全員で戦う姿勢は本大会でも貫く。伊藤監督と中嶋政弥主将に意気込みやチームの強みを聞いた。
伊藤大造監督に聞く
<粘りを見せ、堅実に2勝目指す>
-本大会出場までの道のりを振り返って。
「2次予選東北大会では打線のつなぎは良かったが、防げた失点があり、長打も打たれた。細かいミスをなくしていく必要がある。TDKに勝った敗者復活4回戦と1次予選県大会では、投手陣が期待以上の働きを見せてくれた。大きなけがをする選手がいなかったのも良かった」
-チームの状態は。
「ベテランを中心にうまくいっている。各自が目標を見失わずに努力し、レベルを上げている。本大会では選手一人一人がそれぞれの持ち場で、今まで積み上げてきた実力を発揮してほしい」
-初戦の戦い方は。
「初戦の相手は、出場した前々回、前回と2連敗を食らっている九州地区代表。理想は先制点を取り、逃げ切ること。もし先に点を取られても、どう取り返していくかが重要。東北地区の第2代表決定戦では実践できていた。粘りを見せ、できるだけ早く奪い返したい」
-補強選手3人の持ち味は。
「TDKの2選手のうち、斎田海斗外野手は長打力があり、うちの選手と実力に遜色がない。佐藤亜蓮投手はパワーピッチャーで、中継ぎでも抑えでも力を発揮できる。七十七銀行の石井信次郎捕手は東京ドームの経験がある。チームでは4番で、足も速い」
-目標は。
「過去最高のベスト8だった2013年以降は、ずっと初戦で負けている。本当の目標は優勝だが、まずは堅実に2勝を目指したい」
「9月の日本選手権予選も頭に入れている。都市対抗本大会で勝てばもちろん収穫はあるが、負けても今後の自分たちのためになる。目の前の戦いだけでなく未来でも勝てるよう、結果と同じくらい練習や試合過程を大切にしていきたい」
中嶋政弥主将に聞く
<守りつなぎ、勝利へ>
-チームの武器は。
「守りとつなぐこと。全員がそれぞれの役割を全うし、確実にアウトを取る。その良いリズムを攻撃にもつないでいく。継投も目に見えるつなぎの一つ。本大会ではこの『つなぎ』を勝利に結びつけていきたい」
-予選を振り返って。
「2次予選東北大会の準決勝で七十七銀行に負け、しんどさもあったが、それ以上に楽しさがあった。ほぼ全員が試合に出場し、チームの雰囲気も盛り上がっていった。絶対に負けないという意識をつくることができた」
-本大会に向けて。
「できる限りの準備と想定を重ねてきた。試合では欲を出さず、普段通りのプレーをしたい。応援してくれる皆さんと一緒に喜んで、熱い思いを共有し、良い試合だったと思ってもらいたい」
「このメンバーで野球ができるのは今年だけ。後輩にはドーム戦を楽しんでもらいながら、全員で一戦一戦勝ち抜き、つなぎ、より長く大会を楽しんでいきたい」
◇
硬式野球部メンバー
(名前、年齢、出身校。◎は主将、○は補強選手)
監 督 伊藤 大造(57)近 大
投 手 相内 康佑(29)青森大
生長 蓮(22)桐蔭横浜大
中島 涼貴(28)白鷗大
登藤 光(26)富士大
秋田 稜吾(25)中部学院大
塚本 峻大(32)東北学院大
小寺 智也(24)近 大
川合 勇気(23)神奈川大
鈴木 楓汰(19)横浜高
平間 優希(22)青森中央学院大
星野 健太(24)山梨学院大
○佐藤 亜蓮(23)仙台大(TDK)
捕 手 坂口 雅哉(22)仙台大
佐藤 晃一(24)中央学院大
水野 隼翔(30)桐蔭横浜大
小林 尚真(23)松本大
○石井信次郎(29)東海大(七十七銀行)
内野手 今野 瑞暉(22)青森大
宮川 将平(24)帝京大
杉山 雄哉(25)桐蔭横浜大
末武 雄貴(29)近 大
小野 悠介(33)東日本国際大
◎中嶋 政弥(33)大阪学院大
丹呉 響平(23)創価大
橋本 優哉(30)桐蔭横浜大
東本 将弥(27)神奈川大
外野手 金井 涼太(24)桐蔭横浜大
小林 俊輔(24)立正大
○斎田 海斗(25)東日本国際大(TDK)
コーチ 沖山 勇介(36)中央大
後藤 禎隆(36)岩手大
マネジャー益子 弦(29)福島大
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