特集・都市対抗野球 日本製紙石巻、本大会出場 > 6度目の挑戦へ一丸 初戦23日
第95回都市対抗野球大会(公益財団日本野球連盟など主催)が19日、東京ドームで開幕する。石巻市の日本製紙石巻をはじめ、全国各地の予選を突破した31チームと、前回優勝のトヨタ自動車(愛知県豊田市)の計32チームが出場する。社会人野球の頂点を懸け、トーナメントで戦う。
日本製紙石巻の本大会出場は2020年以来、6度目。6月6~12日に岩手県であった東北大会を勝ち抜き、東北地区第2代表として大舞台に挑む。初戦は大会5日目の23日午後2時、九州地区第1代表のKMGホールディングス(福岡市)と対戦する。
過去最高の成績は、2度目の出場だった13年のベスト8。それ以降の15、17、20年は、いずれも1回戦敗退だった。
チームのスローガンは「真向(まっこう)勝負」。全選手がチームのために役割を全うし、勝利を目指す。
山本一泰石巻工場長あいさつ
<積み重ね鍛えた力を発揮>
このたび第95回都市対抗野球本大会へ出場することとなりました。これはひとえに石巻市、東松島市、女川町の皆さまをはじめ、当社グループ従業員、関係者の皆さま方の多大なるご支援、ご声援のたまものであります。選手、監督、コーチ、スタッフ一同、心よりお礼を申し上げます。
ここ数年は悔しい思いを重ねておりましたが、今回4年ぶり6回目の出場となります。
東北代表を決定する2次予選では敗者復活戦に回り、第2代表決定戦においては一進一退の攻防が続きました。終盤に勝ち越すも、最終回は1点差に詰め寄られる厳しい展開でしたが、選手たちのこれまでの努力が実を結び、本大会出場にたどり着くことができました。
世の中の動向はめまぐるしく変化しておりますが、部員たちは野球ができる環境をつくって下さっている全ての皆さま方に感謝しながら、日々研さんを続けてまいりました。これまで鍛えてきた力を東京ドームでも発揮すべく、引き続き皆さまの熱い応援をよろしくお願いします。
■試合日程
■本大会出場への歩み
◇1次予選県大会(4月20日~5月20日・仙台市民球場、石巻市民球場)
▽2回戦
○19―0 ハクサン (五回コールドゲーム)
▽準決勝
○ 5―2 七十七銀行
▽決勝
○ 8―2 JR東日本東北
◇2次予選東北大会(6月6日~12日・岩手)
▽2回戦
○11―0 JR秋田
▽準決勝
● 2―5 七十七銀行
▽敗者復活3回戦
○13―2 水沢駒形野球倶楽部
▽敗者復活4回戦
○ 9―1 TDK
▽第2代表決定戦
○ 9―8 七十七銀行
【代表決定戦プレーバック】
日本製紙石巻は6-6で迎えた八回、2死一、二塁から3番水野の左前適時打で勝ち越し。さらに2死満塁の好機を作ると、5番中嶋が右翼線に二塁打を放ち、決勝の2点を追加した。九回は七十七銀行の反撃を受け1点差まで迫られるも、継投7人目の中島が最後を締めた。
関連リンク
- ・特集・都市対抗野球 日本製紙石巻、本大会出場 > 「全員野球」 監督、主将インタビュー
- ・特集・都市対抗野球 日本製紙石巻、本大会出場 > 攻守の要、期待の4選手
- ・特集・都市対抗野球 日本製紙石巻、本大会出場 > 選手へエール 関係者や市民の声
- ・女川2号機 再稼働、11月に延期 仮設建物撤去で遅れ
- ・能登地震 発生半年の現地から(下)復興議論 古里の在り方、住民模索