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今後も「愛あるおせっかい」 ミニ集会で非行の現状、理解 石巻地区更生保護女性会

少年非行の現状などの説明に、メモを取りながら耳を傾ける参加者たち

 女性ボランティア団体として地域の少年犯罪防止や立ち直り支援などに取り組む「石巻地区更生保護女性会」は17日、ミニ集会を石巻市開北3丁目の開北会館で開いた。地域住民を中心に約40人が集まり、女性会の活動内容や少年非行の現状などに理解を深めた。

 女性会は年間を通じ、保育所などでの読み聞かせやあいさつ運動を展開する。少年院などの矯正施設も訪問し、少年らと一緒におはぎを作って食べるなど、社会復帰のための手助けもしている。

 千葉チヤ子副会長は「未来を担う青少年らの支援を続けている。活動を知って、身近な問題について考えてもらいたい」と語った。

 石巻署の少年健全育成官の坂内和子さんは「石巻の子どもたちの今」と題して講演。子どもが巻き込まれやすい犯罪の現状などを伝え「子どもたちの世界が街角からインターネットに移行し、行動が見えづらくなった」と説明した。

 一方で、石巻地方では深夜徘徊(はいかい)などによる補導件数が横ばいであることを紹介し「孤立する子どもの支援は地域社会にも求められている。見て見ぬふりをせず、愛のあるおせっかいで身近な子どもを気にかけてほしい」と訴えた。

 参加者で、開北小で読み聞かせのボランティアに取り組む広瀬悦子さん(77)は「最近は公園で子どもの姿を見かけなくなった。インターネットの危険な面などを小学校の子どもたちに呼びかけたい」と話した。

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