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通勤は電車やバスで 石巻市利用促進デー 斎藤市長「地域公共交通守る一助に」

利用促進デーに合わせ、バスを利用した斎藤市長(右から2人目)と市職員ら

 石巻市は26日、職員にバスや電車での通勤を呼びかける「公共交通利用促進デー」を始めた。本年度は公共交通機関で通勤しやすい職員に対象者を絞り、参加率8割以上を目指す。

 来年3月までの毎月第4金曜日に実施する。過度な自家用車依存から転換し、地域交通網の維持に対する意識向上を図ることが目的。職員が率先して利用することで、民間事業所などにも公共交通の積極的な利用を促す狙い。

 前年度は行政職の一般職員全体を対象にしていたが、停留所が遠かったり通勤時間帯の便がなかったりする職員も多かった。対象1638人のうち、10カ月間での参加者は出勤時が延べ265人、退勤時が延べ238人にとどまった。

 本年度は停留所や駅が自宅や勤務先から1キロ以上離れていたり、往復の通勤時間に乗車できる便がなかったりする人らは除外。対象を400人程度に限定し、いずれかの月で参加率が8割を超えることを目標にする。

 初日に自らもバスで登庁した斎藤正美市長は「取り組みを推進していくことが地域公共交通を守り抜く一助になると期待する」と語った。

 市が2022年6月に実施した通勤手段の調査では、公共交通の利用者は全体の10.8%で、自家用車が65.5%を占めた。

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