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自転車ヘルメット着用促進 石巻高生、市長に購入補助要望

斎藤市長(左)に購入費補助の必要性を訴える馬場さん(左から2人目)ら

 自転車通学時のヘルメット着用を促そうと、石巻高の生徒有志は25日、ヘルメット購入希望者への助成制度導入を石巻市の斎藤正美市長に申し入れた。独自調査した校内の着用率が20%に満たなかったことなどを伝え、安全な自転車利用には市の補助が必要なことを訴えた。

 要望者13人のうちの2、3年生7人が市役所を訪問し、斎藤市長に要望書を手渡した。代表を務める生徒会長の3年馬場珀虎さん(18)は「生徒の多くは7000円ほどのヘルメットを使っている。助成があれば、高価で買えないと思っている生徒の着用につながる」と語った。

 馬場さんらが全校生徒601人を対象に各クラスで調査したところ、自転車通学の180人のうち、ヘルメットを着用していると答えたのは30人(16.7%)にとどまった。着用しない理由は「値段が高い」「軽量のものを買いたいが価格が心配」「髪形が崩れる」などの声が上がった。

 斎藤市長は「高校生の皆さんが立ち上がってくれたことに感激した。石巻地方の2市1町で協議し、少しでも早く応えられるよう努力する」と話した。

 自転車乗車時のヘルメット着用は昨年4月、改正道交法で努力義務化された。警察庁の調査によると、ヘルメットを着けていない場合の交通事故の死亡率は着用時の約1.9倍に上る。

 県によると、県内では少なくとも11市町がヘルメット購入費の補助制度を導入している。上限は富谷市や気仙沼市など10市町が2000円で、名取市は3000円。

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