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いやすこ、じょっこ…石巻弁を商品名に 焼きドーナツ開発、販売 元気いちば

新商品の「すまいるドーナツ」の前でPRする高松さん

 石巻市中央2丁目の観光交流施設「いしのまき元気いちば」が、新商品として開発した焼きドーナツ「すまいるドーナツ」の販売を始めた。同市大街道西1丁目のフランス菓子店「イルヴィラージュ」が協力した。オレンジ、水色などカラフルな色合いで8種類の味が楽しめ、それぞれに石巻弁の名前が付いている。

 新商品は、スタッフの高松紗代さん(45)=石巻市鹿又=が「地元に貢献するため、カラフルでSNS映えする石巻のスイーツを作りたい」と企画した。

 「すまいるドーナツ」は石巻のうまいものや名産、北上川、日和山公園の桜、雄勝硯(すずり)などをイメージし、ドーナツの色と味を決めて、それに見合った石巻弁の名前を付けた。イチゴ、チョコ、抹茶、レモン味など8種類。1個270円。箱入り8個2000円。

 このうち石巻弁で「食いしん坊」を表現する「いやすこ」の名前が付いたドーナツは、石巻特産の「ホヤ」をイメージしたオレンジ味。日和山公園の桜やツツジをイメージしたイチゴ味の「じょっこ」(石巻弁でいとしい子ども)が1番人気となっている。

 石巻弁を名前に使った理由について、高松さんは「続けて使う人がいなくなれば地域の無形文化財が消えてしまう。人口減少時代の中で石巻の方言を若い世代に伝えたい」と強調する。

 「すまいるドーナツ」は6月下旬に元気いちば限定商品として発売した。市民が多彩な味を楽しむスイーツや観光客らの土産品としての定着を目指す。

 高松さんは「焼きドーナツは油で揚げず、オーブンで焼き上げたしっとり食感のスイーツなので、老若男女を問わず楽しめる。多くの人に元気と笑顔を届けたい」と話す。

 連絡先はいしのまき元気いちば0225(98)5539。

カラフルで多彩な味を楽しめる「すまいるドーナツ」

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