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石巻・震災遺構「門脇小」、来館者10万人を突破 名古屋の家族に記念品

来館者10万人の記念ボードを掲げる舩木さん家族

 石巻市の東日本大震災遺構「門脇小」の来館者が8日、10万人を突破した。節目の来館者に地場産品などの記念品が贈られた。

 10万人目となったのは、名古屋市の医師舩木良真さん(46)家族6人。午前11時ごろ、リチャード・ハルバーシュタット館長(58)らが出迎えた。記念入館券や門脇小の展示内容を説明する図録のほか、サバ缶やふりかけといった特産物などの詰め合わせが、館長らから手渡された。

 防災について学びに来たという舩木さんは「津波と火災の複合災害の痕跡を初めて目の当たりにして驚いた。子どもたちは学校で東海地震の危険を聞くが、被害を想像しにくい。東北の被災地を見て学び、将来に役立てばいい」と語った。長女の中学3年夢七(ゆな)さん(14)は「日本に住んでいれば今後も地震を経験するはず。日頃から避難経路も調べ、備えたい」と話した。

 ハルバーシュタット館長は「多くの人が被災地に関心を持ってくれてありがたい。今後も震災の記憶を風化させないよう遺構としての使命を果たす」と話した。

 門脇小は2022年4月に一般公開された。

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