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伝統発信、牡鹿鯨まつり 1000食振る舞う 踊りや太鼓披露も 石巻

振る舞われた鯨の炭火焼きに多くの人が並んだ

 全国屈指の捕鯨基地として栄えた石巻市鮎川で10日、牡鹿鯨まつり(実行委員会主催)が開かれた。

 地元捕鯨会社2社がツチクジラ約60キロを提供。観光拠点施設「ホエールタウンおしか」内で、市牡鹿稲井商工会と牡鹿漁協の女性部員、市職員らがしょうゆ漬けして調理した炭火焼き約1000食を無料で振る舞った。配布開始前から大勢の人が列を作った。

 両親と訪れた仙台市宮城野区の岩切小1年真田柊吾さん(6)は「かみ応えがあっておいしい。他のお肉より好きだ」と顔をほころばせた。

 施設外にある屋根が付いた廊下には、石巻焼きそばやクジラの竜田揚げといった約15店が並び、捕鯨船前広場のステージでは、地元の子どもや団体による踊りや太鼓などの披露もあった。

 斎藤富嗣実行委員長(64)は「あいにくの天候だが、実行委メンバー一丸となって開催できた。町が誇る鯨の歴史や文化、生態を伝えて多くの人に親しんでもらいたい」と話した。

 鯨まつりは海難事故の犠牲者の慰霊や鯨の供養のため1953年に始まった。

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