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音色涼やか 手作り風鈴でお出迎え 女川裏方一座、駅前に100個掲げる

短冊を添えた風鈴を飾る子どもたち

 女川町民有志らでつくる「女川裏方一座」は迎え盆の13日、地域住民らが手作した風鈴約100個をJR女川駅前に掲げた。涼しい音色が先祖の霊や帰省客を出迎えている。15日まで。

 風鈴は町しおかぜ保育所と町第四保育所の園児や、町内の福祉施設の利用者らが中心になって作った。半分に切ったペットボトルやプラスチックのコーヒーカップの中に鈴を通して制作。「サッカーの試合で勝ちたい」「泳げるようになる」といった願いや目標を書いた短冊も添えた。

 駅前広場には風鈴作りを体験できるスペースも設けており、駅利用者や帰省客が足を止めた。家族4人で帰省した仙台市岩切中3年の野村蓮さん(14)は「高校受験がうまくいくように願った」と話し、妹で同市岩切小4年の琉花さん(9)は「風鈴の音がきれいで癒やされる」と笑顔だった。

 風鈴の掲示は「おかえりなさいプロジェクト」と題し、先祖の供養や交流人口拡大などを目的に昨年から始めた。裏方一座の加納純一郎座長は「季節感を味わってもらい、迎え盆などの風習について考えるきっかけにもしていきたい」と語った。

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