台風7号接近 石巻地方で警戒強める 鳴瀬流灯花火、今夜に延期
非常に強い台風7号は16日、関東の南海上を北上した。本県には17日最接近する見通し。石巻地方でも、漁業者が船を岸に固定する作業を進めるなど、関係者が警戒を強めた。
マルナカ遠藤水産(石巻市北上町)代表の遠藤俊彦さん(50)は台風接近に備え、あらかじめ陸揚げしていたウニやアワビ漁などに使う小型船の固定状況などを確認した。「(12日に最接近した)台風5号が通り過ぎれば、船を海に戻すことも考えたが、立て続けに来てしまっては仕方がない」
石巻市は16日、庁内で情報共有会議を開き、大雨や高波などに厳重に警戒する方針を確認。石巻海上保安署は貨物船と大型船の石巻港への出入港を控えるよう通達を出した。網地島ラインは16日午後から17日朝までの欠航を決めた。
イベントの延期や中止も相次いだ。東松島市鳴瀬流灯花火大会は16日夜の灯籠流しと花火を17日に延期。JAいしのまき優勝旗争奪少年野球大会は、17日の開幕を1日繰り下げた。
石巻市渡波のコミュニティーガーデン「黄金浜おむすび村」の夏祭り(17日)、日本赤十字社が県松島自然の家(東松島市)で予定していた「赤十字親子防災スクール」(16、17日)は中止が決まった。
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