浅井元義さん・熊倉保夫さん、22日から合同スケッチ展 生前描いた風景画22点 石巻
石巻地方の絵画文化発展に尽くした浅井元義さん(1938~2018年)と熊倉保夫さん(1937~2008年)が生前、描いた風景画がそろって展示される。石巻市博物館主催の合同スケッチ展「二人で描いた石巻」で、22日から同市中央3丁目の旧観慶丸商店2階展示室で開かれる。
2人は太斎惇さん(1899~1991年)が1951年に始めた「日曜写生会」の1期生。石巻高でも共に絵を学び、その後、他の美術仲間と共に美術グループ「新赤土」(1962~78年)、「黄土展」(81年~)を立ち上げ、石巻地方の美術全体に活気をもたらした。
合同スケッチ展には、変わりゆく石巻の風景を描き続けた2人の作品合わせて22点が展示される。浅井さんの作品は市博物館所蔵と寄託がメイン。熊倉さんの作品は熊倉保夫アートギャラリー(南中里4丁目)を運営する東北プランニングが協力した。
旧観慶丸商店や石巻ハリストス正教会教会堂、北上川に浮かぶヨットなど同じ題材を風景画にしているが、表現方法やタッチが異なり、画家としての2人の個性の違いが見どころ。
画友であり、良きライバルでもあった2人の合同スケッチ展を初めて企画した市博物館学芸員の小野雄希さんは「2人が描いた石巻の風景を見比べて楽しんでほしい」と話す。
会期は10月28日まで。開館時間は午前9時~午後5時。火曜日休館。入場無料。連絡先は市博物館0225(98)4831、旧観慶丸商店0225(94)0191。
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