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女子高校野球 石巻出身の花巻東・千葉投手、準Vに貢献 甲子園で好投「夢のよう」

花巻東のメンバーとして全国準優勝に貢献した千葉投手(左)

 「第28回全国高校女子硬式野球選手権大会」(全国高校女子硬式野球連盟主催)の決勝が3日、兵庫県西宮市の甲子園球場であり、岩手の花巻東が準優勝した。大一番の決勝で先発を託されたのは石巻市桃生町出身の千葉穂乃果投手(3年)。栄冠をつかむことはできなかったが、聖地で実力を印象付ける躍動を見せた。

 大会は61チームによるトーナメント戦で、県内からは日本ウェルネス宮城(東松島市)やクラーク記念国際仙台(仙台市)も出場。7月20~28日は、兵庫県丹波市と淡路市の4球場で実施した。

 花巻東は順調に勝ち上がり、千葉投手は3回戦の甲斐清和(山梨)戦と準決勝の東海大静岡翔洋戦に登板。2試合で被安打2と抜群の安定感を見せた。

 決勝の神戸弘陵(兵庫)戦でも四死球を与えない高い制球力を武器に直球とナックルカーブで攻め、2年連続春夏の全国大会連覇を目指す神戸弘陵をゼロに抑えた。六回途中で降板した後、チームは失点し、0-3で敗れた。

 全国の球児が憧れる舞台での試合を「夢を見ているようであっという間だった。負けてしまったが、最後まで笑顔でプレーできた」と振り返る。

 千葉投手は幼稚園の年長時代から、スポーツ少年団に所属する兄や姉の影響で、野球のグラウンドに顔を出していた。小学生で桃生町の中津山ツイスターズに入り、6年生で主将を務めた。

 桃生中ではソフトボール部と東松島市鷹来の森運動公園を拠点に活動する女子軟式野球チーム「宮城デイジーズ」を兼務。主に内野手として技術の向上に励み、デイジーズでも主将としてチームをまとめた。

 近年、女子硬式野球部を創設する高校が増加。県内にもウェルネスとクラークがあるが「練習環境や設備を見て自分に合っている」と、岩手で野球に専念する選択をした。高校入学後は捕手だったが、2年春に膝を故障。復帰後の秋から投手に転向している。

 今後については「もっと野球がうまくなれる場所を見つけたい」と進学を軸に将来を考えていくという。

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