安全への取り組み共有 石巻市で学校防災フォーラム 小中学生の発表も
石巻市教委が主催する本年度の「石巻市学校防災フォーラム」が7日、マルホンまきあーとテラス(市複合文化施設)で開かれた。市内の小中学生が制作した復興・防災マップの発表や、専門家らによる講話、パネル討論を実施。学校や地域、行政による連携の重要性や、防災、安全に向けた取り組みを共有した。
市内外の教育や防災関係者約200人が参加した。向陽小、雄勝小、石巻中の3校がそれぞれ、街歩きや住民へのインタビューを通じて作った昨年度の復興・防災マップを紹介した。
向陽小はマップ作成に当たり、ハザードマップや昔の写真を使って、学校周辺の地形を確認。東日本大震災当時同校の児童だった教育実習生や、地域住民に震災の被害や経験を聞き取り、マップに反映した。
代表児童は「安全だと思っていた場所で災害が起こると分かった。災害が起きたら学習を生かし、近所の人たちの命を助けられるようになりたい」と語った。
パネル討論では、市危機対策課の内海明彦防災専門官や、住吉中地域防災連絡会の大場孝市さんら4人が登壇。学校と地域、行政の連携や協働に関する展望を語り合った。文部科学省の木下史子安全教育調査官による講話もあった。
会場では、発表のあった復興・防災マップをはじめ、学校安全チェックリストや防災教育副読本などが展示された。
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