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石巻地方の工場探訪(5) 三和工業(石巻市北村)

職人たちが最新の機械を操り、高品質の製品を製造している

<板金、半世紀培った技術>

 県内トップクラスという精密板金加工技術を生かし、主に半導体製造装置などの部品製造を手がける。半世紀にわたり培ってきた技術は板金に加えて溶接、塗装など多岐にわたり、品質と精度にこだわった製品を供給し続けている。

 生産拠点の石巻工場(石巻市北村)を訪ねた。穴開けや折り曲げといった高精度の板金加工、素早く正確な溶接など、随所に技術の粋が詰まっている。塗装までのさまざまな工程を1社で行えるのも強みだ。

 佐藤隆一社長(39)は「お客さんのニーズと会社の技術を照らし合わせ、最良の提案をする。真心を込め、感動できるような品を届ける」と力を込める。

 五つの面を同時に加工できる「門型マシニングセンタ」などの最新機械をいち早く導入。各部署のきめ細かな連携により、品質を維持したまま最短で当日の出荷にも対応する。大量生産だけでなく小ロットの製造も請け負う。

 ホームページ上では仮想空間を活用した「バーチャル工場」を公開。職人技の一端に触れることができる。佐藤社長は「若者に板金加工の面白さを知ってもらい、将来石巻で働く人材を増やしていきたい」と話す。
(相沢春花)

石巻市北村にある三和工業の生産拠点「石巻工場」

■メモ 
 1973年、先代社長が従業員2人で美里町南郷地区で創業。精密板金加工を主体に事業規模を拡大し、2005年に石巻工場を新設。従業員48人。工場見学を随時受け付けており、職人らが案内している。石巻工場は石巻市北村大溜池93の3。

三和工業

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 1次産業から宇宙まで、石巻地方には地域や全国のさまざまな産業を支える工場が多数立地する。職人技や最新設備が詰まった工場内部を巡る。=随時掲載=

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