震災復興・伝承みやぎルート 自転車用路面標示の整備、進む 石巻地方
東日本大震災の遺構や伝承施設を自転車で巡る県沿岸部の「震災復興・伝承みやぎルート」にブルーラインを引く作業が、石巻市や女川町で進められている。ツール・ド・東北が開かれる9月15日までに、一部を除いて整備される。
石巻地方では2022年度、東松島市で始まった。本年度は東松島市-女川町の国道398号など約33キロ、石巻市雄勝町-北上町の国道398号約30キロでそれぞれブルーラインを引く予定。一部を除き、ツール・ド・東北のルートとしても使われる。
ブルーラインは車道では基本的に、路肩との境界を示す白線に沿って15センチ幅の青い線を引く。長さ150センチの青い「矢印(矢羽根)」が一定間隔で描かれ、交差点にも設置される。
復興・伝承ルートの経路を示し、自転車に乗る人が安心して快適に走行できるようにするのが目的。県東部土木事務所は「自転車の走行ルートであることもアピールし、通行するドライバーへの注意喚起につなげる」と強調した。
復興・伝承ルートは気仙沼市-山元町の全長約280キロ。国や県、仙台市、県サイクリング協会などでつくる宮城サイクルツーリズム協会が19年に設定した。
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