中学生12人、力強く決意発表 少年の主張石巻地区大会 女川3年高橋さん、県大会へ
中学生を対象とした本年度の少年の主張石巻地区大会(青少年のための県民会議主催)が3日、東松島市コミュニティセンターであり、最優秀賞に女川中3年の高橋莉生(りお)さん(15)が選ばれた。27日に大郷町文化会館で開かれる県大会に出場する。
高橋さんは「努力の証」という演題で、柔道を通した成長をテーマに発表した。稽古が勝利につながらず、周囲の言葉に自信をなくしながらも、仲間や家族の励ましで全国中学校体育大会出場を果たした経験を語った。その上で「結果ではなく努力自体に価値がある。私も悩んでいる人が前に進めるよう力になりたい」と強調した。
昨年に続き2度目の挑戦だった高橋さんは受賞後「昨年の悔しさを晴らせた。県大会では楽しく自分の思いを伝えたい」と語った。
優秀賞に選ばれた石巻市青葉中3年渋田海永(かんな)さん(15)の演題は「私にできること」。生徒会活動であいさつの大切さに気付き、両親が営む会社で働くベトナム人技能実習生の役に立てるよう、言語を学習していると披露。「遠くから働きに来ている実習生に少しでも寄り添いたい」と誓った。
石巻地方2市1町から選抜された中学生12人が出場した。他の発表者は学校生活や福祉、言葉の力などをテーマに、自分と社会を変えていく決意を語った。
優良賞は次の通り(敬称略)。
▽及川歩南(石巻市河北2年)
▽菊地友夏(同蛇田3年)
▽小池真奈瀬(東松島市矢本一3年)
関連リンク
- ・女川2号機、燃料装荷作業進む 「慎重かつ確実に」 東北電が現場公開
- ・子どもたちが活写、震災前の石巻 めだか展、11日から 写真家橋本さん「当時の教室生徒に返したい」
- ・楽しく「五七五」 女川小児童が俳句作り 元教諭佐藤さん、こつを伝授
- ・石巻商高生、エコなポップコーン開発 未利用ワカメ活用 10、11日にマーケットで販売
- ・地域存続と復興支援テーマ、池上彰氏が講演会 座談会も 14日、石巻・禅昌寺