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石巻・鮎川浜などでロケ 「鯨のレストラン」、米国で13日から上映 食文化理解を期待

「鯨のレストラン」公開に合わせ、石巻市で舞台あいさつする八木監督=6月28日、イオンシネマ石巻

 「鯨食」を題材に石巻市鮎川浜などでロケしたドキュメンタリー映画「鯨のレストラン」(2023年)が13日から、反捕鯨国の米国で初めて上映される。三つの劇場のみだが、八木景子監督は「日本の鯨食文化を米国民に知ってもらう貴重な機会」と捉える。

 八木監督は日本の鯨食文化を理解してもらおうと、多くの国での上映実現に向けて奔走してきた。今年は既にフランスやインドなどで上映。今回ようやく米国での公開が決まった。

 カリフォルニア州サンタモニカの劇場を皮切りに、10月3日までニューヨークの2館で順次上映される。そのうちニューヨークのアポロシアターはライブ中心の歴史ある劇場で、1500席余もある。

 反捕鯨団体シーシェパード創立者の逮捕を巡り、米国内で反捕鯨活動が活発化している中での上映だが、八木監督は「これをきっかけに米国での上映が広がり、鯨食への見方に一石を投じることができれば」と願う。八木監督も渡米し、上映館で観客との質疑応答に臨む。

 「鯨のレストラン」は鯨料理の魅力を伝えるだけでなく、環境・食料資源問題などを絡めて科学的視点から鯨食を多角的に捉えたドキュメンタリー映画。今年6、7月にイオンシネマ石巻(石巻市茜平4丁目)でも公開された。

 米国での上映に力を入れる八木監督を支えようと、有志が「一般社団法人鯨食復興研究所」を設立、クラウドファンディングへの協力を呼びかけている。

クジラ食の汚名返上! 映画「鯨のレストラン」を海外へ! クジラ食の再興を目指します! - クラウドファンディング CAMPFIRE

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