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絵はがきで長寿祝う 石巻・釜小6年生、100枚作成 1人暮らし宅に

児童2人が井上会長(右)に絵はがきを手渡した

 16日の敬老の日に先駆け、石巻市釜小(児童430人)は6日、6年生が作成したお祝いのメッセージカード約100枚を地域団体に贈った。日ごろの感謝や健康を願う思いを記した絵はがきで、15~21日の「老人週間」に合わせて学区内の1人暮らし高齢者に配布される。

 カードは「秋」をテーマに児童が作成した。サンマや果物といった秋の味覚を鮮やかな絵の具で描き「長生きしてね」「いつもありがとう」などと心温まる言葉を添えた。

 尾形桜唯(るい)さん(11)は「登校するときにいつも『いってらっしゃい』と言ってもらえるのがうれしくて、恩返しの気持ちを込めて書いた」と話した。

 住民団体「釜・大街道第2層協議体」がカードを受け取った。地区の民生委員や児童委員を通じ、学区内の65歳以上で1人暮らしをする約100人に送る。

<大街道小5、6年生も>

 市大街道小(児童221人)の5、6年生70人も4日、学区内の独居高齢者約85人への配布に向けてメッセージカードを協議体に贈呈した。

 カードの配布は、コロナ下での世代間交流を後押ししようと協議体が2022年に始めた。

 会長の井上誼一さん(84)は「心のこもった絵はがきを毎年描いてもらってありがたい。高齢者が喜ぶ姿は子どもたちにも見せてあげたいほどだ」と語った。

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