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いしのまき農協・本年産米検査 作柄は平年並み 桃生の初日、1等98.7%

新米の品質を調べる検査員

 いしのまき農協の2024年産米等級検査が11日、石巻市桃生町の低温農業倉庫で始まった。作柄は平年並みで、桃生の初日の1等米比率は98.7%だった。

 桃生地区の15軒の生産者がひとめぼれ、ササニシキ、まなむすめを計88トン持ち込んだ。農産物検査員2人が袋から抜き取ったサンプルの見た目や粒のハリ、色つやなどを入念にチェックした。

 同農協米穀課の亀山宏道課長(50)は「昨年は高温障害に見舞われたが、今年は暑さが厳しい中でも平年並みに良い」と話した。

 今年の同農協の集荷目標量は41万俵(1俵60キロ)。同農協が生産者に支払う概算金は1等米1俵当たり、ひとめぼれが1万5900円、ササニシキが1万6200円。肥料代や燃油代の高騰による生産コストの上昇を考慮し、ともに前年比4300円増となった。引き上げは3年連続。金額、上げ幅とも現在の概算金制度となった15年以降で最高となった。

 亀山課長は「生産費が高騰しており妥当な額とみられる一方で、店頭価格も上昇し、消費者が米を買い控えないか心配する生産者もいる」と明かす。

 検査は同農協管内6カ所で10月下旬までに行われる。同農協の新米は21日から各営農センター資材店舗や直売所に並ぶ予定。

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