遊び場提供　移動児童館、石巻市内を巡回　工作や紙芝居、人気

　石巻市は各総合支所管内を巡回して子どもたちに居場所や遊び場を提供する「移動児童館」を８日、市河北公民館（河北総合センター）で開いた。子どもたちが工作や紙芝居など多彩な遊びを満喫し、会場に笑顔が広がった。

　段ボール工作やボッチャ、輪投げなど種類豊富に遊びのコーナーを設けた。訪れた小中学生や幼児は会場内を巡り、思い思いの遊びに没頭した。紙芝居やエプロンシアターなどの出し物もあり、母親や父親と一緒に物語の世界を楽しむ幼児の姿もあった。

　オリジナルのうちわ作りも人気を博した。子どもたちは好きな色の画用紙を切ってうちわの骨に貼り付け、シールやマスキングテープでカラフルに飾り付けた。

　姉妹３人で参加した同市大谷地小３年の佐藤結さん（８）は「いろんなシールを貼るのが楽しかった」と喜んだ。父で会社員の寿さん（４１）は「週末に家の中で過ごさせるのではなく、子どもが考えて遊べる場所があってありがたい」と話した。

　移動児童館は市内の子どもの声を基に昨年度スタートした。本年度は８月１１日に市河南公民館（遊楽館）で開幕し、９月８日に終了した。市の委託で同市のＮＰＯ法人ベビースマイル石巻が運営した。